カテゴリ
オリジナルプリントTシャツを作る時に知っておくと役立つ知識などをご紹介します。
衣類にはそれぞれの素材にあった洗濯の方法があります。その洗濯の方法を誤ってしまうと、ウェアのプリントが剥がれてしまったり、色落ちが早まる原因になります。洗濯の際にはウェアの品質表示タグを確認していただき、正しくお取り扱いください。
蛍光増白剤とは
科学的な方法で、組織を壊して衣類のシミや汚れを取り除く方法を「漂白」といいますが、蛍光増白剤とは、目に入ってくる反射光を補い、目をごまかして白く見えるようにする染料のことです。
タンブラー乾燥とは
コインランドリーなどで見かける、衣類を熱と共に回転させながら乾燥させる乾燥機のことです。家庭用でもドラム式の洗濯機に乾燥機能もついた洗濯機がありますが、これもタンブラー乾燥機です。
Tシャツやポロシャツ、スウェットの商品名に「4.7オンス」や「6.2オンス」と記載されていますが、この「オンス(oz)」は生地の厚さを表す単位として記載されています。正確には重さを表す単位面積(oz/yd2)です。
日本では重さといえばグラム(g/㎡)が一般的ですが、Tシャツはアメリカから普及した製品なので、現在でもヤード・ポンド法の「オンス・パー・スクウェア・ヤード(oz/yd2)」で略して「オンス(oz)」が一般的な表記になっています。
3.5~4.9オンス
薄手から中厚手の一般的なTシャツ生地のイメージ。夏場は涼しく、冬場はインナーとして、通年活躍できる汎用性の高い厚さです。
5.0〜7.9オンス
へビーウェイトと呼ばれる厚手生地になります。編み立て糸が太く、型崩れが少ない耐久性のある生地の厚みです。
8.0〜13.0オンス
スウェット(トレーナー)生地となります。裏パイル(裏毛)や裏起毛があり吸湿性・保湿性に優れた生地です。
厚みでoz(オンス)を見る
oz(オンス)の調べ方は2種類あります。ひとつめは製品のタグを見る方法。そこで記載されていない場合は、Tシャツを折って、すべて重なっている部分の厚みをチェックします。
カット(縫製)&ソー(縫う)の連語として生まれたカットソーは、ニット地を断裁して縫製した製品の総称です。 セーターなどとは違い、ニット生地を織物のように縫って製品にした、いわゆるTシャツやスウェット類などに適応されます。
天竺
よこ編みの最も基本的な編組式で、正式名称は”平編み”です。編み地は薄く、広範囲に使用されています。表側の編目はV字型に、裏側の編目は半円状に見え、表裏で違えた表情が特徴的です。
裏毛
3種類の異なる糸を用いて、専用の編み機で編み上げた、スウェットなどに広く使われる編み方。表側は表糸で覆われ、平編みと同じく、美しい外観が特徴です。
ポリエステルメッシュ
ポリエステル100%仕様で、薄く、軽く、速乾性に優れた素材です。メッシュの細かな凹凸や透け感は、見た目も手触りも爽やか。高い通気性が自慢です。
鹿の子
平編にタックを応用した変化組織で、数種類の編組織が存在します。編地に鹿の子状の細かい隆起があり、平編に比較してよこ方向への伸縮が少ないのが特徴です。
布帛(ふはく)
織物の名称。伸び縮みが起きにくく、型崩れもしにくい丈夫な素材。
平織り(タフタ/キャンバス)
三元組織のひとつ。たて糸、よこ糸ともに各2本ずつで完全組織を作り上げ、いずれの糸も交互に交錯した織物。摩擦に強く耐久性に優れ、強度さが特徴です。
綾織(ツイル)
たて糸、よこ糸ともに、各3本以上から完全組織が作られる、三元組織のひとつ。斜めの綾織が特徴。平織りよりも糸の密度を増し、地を厚くすることができます。
同じ綿糸にも3種類の糸があり、使用する糸によって品質も価格も異なってきます。 不純物を取り除き糸を均一にするため、短い繊維をさらに除去したコーマ糸がもっとも品質が良く、価格も高くなります。コーマ糸は光沢がありカード糸に比べ染色後の発色が綺麗に仕上がります。
コーマ糸
コーマ通しにより約20%の不良部分を取り除いた綿花を使用した高級糸です。綿花に磨きをかけるコーマ通しを丹念に行うことで、余分な短繊維を取り除き良質な部分だけで仕上げた糸です。光沢があり毛羽たちが少ない、肌触りの良い高品質な製品に仕上がります。
セミコーマ糸
カード糸とコーマ糸の中間に位置し、カード工程を経て(コーミング=櫛通し)により約10%の不良部分を取り除いた綿花を使用した糸です。カード糸より柔らかなTシャツに仕上がり、コーマ糸の光沢・耐久性もあります。
カード糸
一般的に使用される最も基本的な糸で、カード工程(不純物を約5%取り除く工程)を行った綿花を使用した糸です。シャリ感、清涼感のあるラフな味わいが楽しめます。