印刷の基礎知識
リッチブラックとはCMYKカラーで黒色のデータを作成する際、K(墨インキ)にCMYのインキを加えて、Kだけでは表現できない、深みのある黒を表現する設定です。
リッチブラックでデータを作成する際、C30% M15% Y15% K100%で作成してください。
クリアファイルの場合
クリアファイルでは、リッチブラックの推奨値が異なります。 C40% M40% Y40% K100%で作成してください。
※印刷機によってはリッチブラックよりも、K100%の方が濃度が高く見える場合があります。
インク総量が推奨値を超える場合
意図的に指定された数値であっても、インクの総量が300%(クリアファイルは350%)を超えている場合は不備データとなります。
RGB→CMYKへ変換した場合
データをRGBで作成し、後からCMYKへ変換すると、CMYKの数値が図のようになります。このままではインクの総量が300%を超えており不備データ扱いとなるため、K100%かリッチブラックにしてから入稿してください。
4色ベタの場合
4色ベタとは、CMYKの値をすべて100%に設定した黒色のことです。この場合、印刷の許容量を超えた大量のインキが紙に転写されるため、乾きにくくなり裏移りする原因となったり、紙同士がくっついてしまい剥がれなくなるなど、トラブルの原因となりますので使用しないでください。
・印刷機によってはリッチブラックよりも、K100%の方が濃度が高く見える場合があります。
・小さな文字や、その文字の背景を、リッチブラックなどのCMYK4色掛け合わせの黒で表現した場合、見当ズレにより滲んだようになり、読みづらくなる可能性があります。これを避けたい場合はK100%でデータを作成してください。
上:K100%|下:4色ベタ
上:K100%|下:4色ベタ